ウォルトと共に夢を作り続けた“ナインオールドメン”と呼ばれる9人の天才アニメーター達、その生存していた最後の1人であるオリー・ジョンストンさんがお亡くなりになったとのことです。
いつかはこの日が来ることは解っていた。
でもまさかこんなに精神的ダメージが大きいとは・・・
オリーさんは『ミッキーの二挺拳銃』『白雪姫』などの初期の頃から第一線でアニメーターとして関わっていて、後年は親友の故フランク・トーマスさんと共に、次の世代のアニメーターの育成にも力を注いだ方です。その教えを受けた当時の弟子には、現在はハリウッドで第一線で活躍している若き日のティム・バートン(『スウィーニー・トッド』『コープス・ブライド』etc.)、グレン・キーン(現在のトップアニメーター。『ラブンツェル』で監督)、ジョン・ラセター(『トイ・ストーリー』『カーズ』etc.)達もいました。
同じ時期にスタジオにいたブラッド・バード(『レミーのおいしいレストラン』etc.)、彼の師はナイン・オールドメンの故ミルト・カールさんですが、もちろんフランク&オリーのことも崇拝していて、『アイアン・ジャイアント』や『Mr.インクレディブル』で2人を登場させていましたよね。
それらのオリー功績を称え、
ディズニーレジェンドの称号も与えられています。
また、ウォルトやナイン・オールドメンの故ウォード・キンボールさんと同様に機関車好きなことも有名で、オリーさんもミニチュア機関車を持っていましたね。
近年はアート作品へのサイン入れや、DVDの特典映像などで、なんとなく身近に感じる方でした。
もちろんアニメーション作品制作には携わってはいませんでしたが、お元気でいてくれるだけで不思議と安心感が生まれていたように思います。
ディズニー黎明期のことを深く知る生き字引的な方がいなくなったことによって、ここにひとつの時代が幕を閉じます。
間違いなく、僕の人格成型にも多大の影響を与えてくれた方です。
お冥福をお祈りいたします。
本当にお疲れさまでした。そしてありがとう。
オリーは
『魔法にかけられて』は観たのかなあ。観たとしたらきっと安心して眠りにつけただろうね。
今夜は追悼の意を評し、オリーがアニメーターとして参加した『101匹わんちゃん』を鑑賞したいと思います。
ビール 〜 芋焼酎