この作品はディズニーの2Dアニメーションの復活(10数分ですが)となる、記念碑的作品です。そのアニメパートを担当したのは、第3期黄金時代で活躍したジェームズ・バクスターさん(ベルやラフィキをデザインした方)のスタジオ。ディズニースタジオを退社しているのにもかかわらず、このような形で復活してくれたのはうれしいですね。
メガホンをとったのはケヴィン・リマ監督、かつてディズニーで『グーフィー・ムービー』や『ターザン』を監督した方です。この人の演出かなり好きなのでいやでも期待してしまいます。
そんな大きな期待を胸に鑑賞したのですが・・・
ものすごい作品がここに生まれました!
好きな要素が詰まりまくっていて、何時間でも語れそうですが簡潔に感想を。
若干ネタばれも含まれますのでご注意ください。
Disneyロゴから導入するオープニングから鳥肌立ちまくり。
その刺激的な映像に加え、ナレーションは
ジュリー・アンドリュースですよ!
見事にスクリーンに引き込まれました。
素で永遠のお姫様の
エイミー・アダムスが素晴らしい。手の動き・表情・話し方に注目してください。実はけっこういい年なんだけどハマり役でした。彼女以外には考えられないキャスティングですよね。
王子役
ジェームズ・マーズデンは『X-MEN』『スーパーマン・リターンズ』『ヘアスプレー』に続きこれ。うらやましい仕事ぶりです。
『グレイズ・アナトミー』でおなじみ
パトリック・デンプシーもいい味出していました。
最近目にする機会の多い
ティモシー・スポール、さすがに今回もお上手でした。
イデナ・メンゼルは歌声を披露する役じゃなかったのが残念だったかな。
そして
スーザン・サランドン、きっと楽しんで演じていたのでしょうね。なりきりが素晴らしい!
すぐに解る視覚面でのパロディや、豊富な音楽ネタのパロディが満載。
一度鑑賞しただけでは発見できないような小ネタも多いんじゃないかな。
オマージュ的に出演してくれたみなさまにも感激しました。
解りやすいのはジュディ・ベンソン(アリエル)ですが、
他にもページ・オハラ(ベル)やジェリー・オーバック(ルミエール)、ジュディ・クーン(ポカホンタス)、
そしてアイリーン・ウッズ(シンデレラ)やメアリー・コスタ(オーロラ)までもが!
キャスティング担当の方、ありがとう!!
そして忘れてはいけないのは素晴らしい楽曲。巨匠
アラン・メンケンが手掛けています。
久しぶりにディズニー作品に復活し、さらりとアカデミー歌曲賞に3曲ノミネートを成し遂げてしまうのはさすが。
僕にとってツボの楽曲を作る方なので、今回も泣かせる場面ではないのに涙腺がゆるみっぱなしでした。
『白雪姫』『シンデレラ』『眠れる森の美女』『リトル・マーメイド』『美女と野獣』などをかつて観て、何かを感じたことのある方。
とにかく必見です!楽しんで鑑賞してください。
娘さんがいらっしゃるお父さんは、ぜひ一緒に観に行ってあげてください!
カリフォルニア赤ワイン